久しぶりに父が現れた。株でだいぶ儲けたと自慢している。
亡くなる前は、何であんなに仕事やお金に執着してたんだろうと言って涙を流していたけど、変わってないな。
執着するものって人それぞれにある。例えば、家族、お金、美しさ、若さ‥
そこに、人はありったけの感情を流していく。それは、人間らしいと言えば人間らしいのかもしれない。
私はトトさんと大きな流れにすっと乗ることはできても、人間社会の波に乗っかるのは苦手だ。
あっても無くても構わないという生き方は、どこに行ってもあんまり認めてもらえない。執着が共感を生み出すからだ。
しかし、執着のエネルギーで人間と繋がってもちっとも心地よくないのだ。
もし何かに執着しているのであれば、私は執着したくないということに執着しているのかもしれない。
短時間で集中して仕事をしているけど、スピードをあげるとインスピレーションと思考と行動のバランスが崩れてしまう。イメージは出来上がっているのにそこへ行く為の道を選べなかったり、歩くスピードを早めてみたり‥
一人でやれることが終わりに近づいて来ている、それをひしひしと感じている。
夕ごはんは牡蠣の炊き込みご飯と豚汁。どちらも食べないマルちゃんにはおむすびとハムと目玉焼き。
ハムを見て俄然テンションが高いマルちゃん。
牡蠣が嫌いだと思って、めぐさんと全て食べてしまった後に牡蠣が食べたかったと本気で怒っていたタオさん。
デザートのイチゴの大きさを真剣に比べていたキコさん。
みんな、食べ物への執着がすごいな‥