月に一度のペースで母に会う。
自分の気持ちを大切にして行動する人なので、気がつけばとことん引きずり回されてしまうことがある。
家族だから、血が繋がっているから、何でも分かってくれるなんて甘い甘い。
母が私という人間を勝手に解釈していることに対する不快感に耐えられなくなって、随分前から安易に合わせるのをやめた。
今は、お互いが1000%自分を出しながらのコミュニケーション。
身近な人ほど、常に気持ちを伝えて確かめ合わないといけないってことを彼女は教えてくれる。
みんなでお昼にお好み焼きを食べた後、母と二人でお茶をする。
子供たちがいると一家団欒的なムードが流れるけど、二人になると一転して殺伐とした雰囲気に包まれる。
お肌の手入れや晩御飯の献立など、ありふれた日常をキーワードにした会話のはずなのに、お互いの意見がはっきりしすぎている為に、かなりシリアスな光景となってしまう。
はたからみれば、激しい口論を交わしているようにしか見えないだろうけど、これでも一応団欒のつもり。
夕ごはんは昨晩のシチューの残りを展開したライスグラタン。残ったシチューに茹でたマカロニや野菜を加えて、ご飯の上に載せてチーズをかけてオーブンで焼く。
子供たちが大好きなのだけど、私も子供時代にファミレスへ行くと必ず頼んでいたお気に入りの料理。
大人になってからは全く食べる機会がなかったけれど、まさか家で食べることが出来るなんて思っていなかった。
子供の頃を思い出してほっとするような料理が、きっと人それぞれにあるんだろうな。