左足の踵にある古い傷が久しぶりに痛む。以前と比べて、歩くことが極端に少なくなっているからなのかもしれない。
朝早く習い事へ向かうキコさんと一緒にバス停まで散歩。すごく寒いけど、キリッとした空気はとても体に良さそう。
朝市へ行く。
もちろん食材を求めに行っているのだけど、今の旬が何かを教えてもらう為でもある。スーパーは一年中同じ野菜が同じコーナーに並んでいて、何が旬なのかさっぱり分からない。
まあ、2月に旬も何もないけど、白菜はもう食べ納めだなって感じた。
私にいつもエネルギーを流してくれていたアメリカのサイキックなおじいちゃんが、一月の末に亡くなっていたことを知った。
家族や友人、仕事仲間といった人間との関係にうんざりしていた時に、私の価値観を思いっきり後押ししてくれた人。おかげさまで、人間関係は断ち切ることもなく、全てアップデート済みになって気持ち良いコミュニケーションが取れるようになった。
この1年の間に、私の人生へ手を差し伸べてくれた人が立て続けに亡くなっている。どの人も常に自分を尊び、人にどう思われるかということより、自分の正直な表現をすることを大切に出来る人達だった。
彼らによって私は新しいOSに変わったり、バージョンアップを繰り返してここまで生きてきた。生きていくためには、食べるという行為が何よりも大切だとpodcastで発言したけれど、彼らのエネルギーも私にとっては、命そのものであったように思う。
寂しい気持ちはあるけれど、彼らにしがみついて生きていかなければならない弱さは、もう私の中にはどこにもない。
そのことを、きっと宇宙のどこかで喜んでくれていると思う。
夕ごはんはめぐさんのリクエストで炊き込みご飯を作った。干し椎茸のもどし汁をベースにして人参や蓮根、お肉の代わりにお揚げを入れて炊いた。キコさんが大の白米好きな為、3年ぶりに食べることが出来た。白菜と豆腐のチゲ風味噌汁と一緒に。
「マルちゃん炊き込みご飯は好きなんじゃけど、具は嫌いなんよ」
そう言って5mm角に刻んだ蓮根やお揚げを丁寧に取り除いていた‥
その正直な表現に、腹立たしい気持ちは消えて別のものが込み上げてきた。
本当にありがとう。おじいちゃん。