後頭部が禿げた夢で目が覚めた。
40を迎えた頃から、外見に気を使うようになった。
人からどう見られるかというより、鏡に映る自分の顔にうんざりしたくはなかった。整形などに頼るんじゃなく、今の姿形が、出来るだけよく見えるように努力はしている。
最近、整髪していただく方にアドバイスをもらって、寝る間はシルクのヘアキャップをつけるようになった。髪を乾燥と摩擦から守ってくれるらしい。効果を感じられないものは自然にやらなくなっていくけど、これとても髪に良い感じ。
それなりに髪の手入れもきちんとしているはずだったのに、禿げていることに気づかなかったということがショックだった。
夢から覚めたら、大抵の方は「ああ、夢でよかった」で済むのかもしれない。でも、私は後頭部という普段は自分では確認することが難しい場所のケアが出来ていない気がして、起きてもしばらくの間はザワザワが止まらなかった。
朝ごはんを済ませて、下ごしらえの済んだ大豆で五目煮を作る。
美味しそうな匂いにつられて子供達が台所へ集まってくる。キコさんとまーちゃんが握ったおむすびと一緒に五目煮をお昼にいただいた。
大豆、人参、余っていた鶏肉、こんにゃく、ごぼう‥どれもありふれた食材だけど、食べていて心の底からエネルギーが湧いてくるものって、大抵こんなものだ。
夕ごはんは鳥の唐揚げ、牛蒡と大豆の甘辛煮、水菜と人参のサラダ。
「揚げ物ってなんか元気が出るんだよね。」ってめぐさんと食べ過ぎた言い訳をする。