天地始粛 てんちはじめてさむし 20230828

昨夜はめぐさんに誘われて映画「君たちはどう生きるか」を観に行った。

自分だったら下の世界から出ていかないかも‥なんて思いながら観た。

それにしてもキリコさん素敵だったな。

余韻に浸る間もなく、台所という、圧倒的な現実の舞台に戻ったけど‥

朝ごはんはタラコを焼いておむすびにした。エノキのお味噌汁をつけて。食後にコーヒーと小豆。

お昼はマルちゃんがタラコのおむすびを気に入ったから、再び登場。

夕ごはんは鶏肉とトマトの春雨和え、ツルムラサキの和物、お味噌汁。

私のグルテンフリー宣言によって麺類が登場する機会が激減したので、代わりにはならないけど春雨をよく使う。

ツルムラサキはモロヘイヤの代わりに連れて帰った。我が家はネバネバしたものが大好き。

ほうれん草に似た味で美味しかったな。

その日にしか出会えない食材達とおしゃべりしながら、切ったり、混ぜたり、焼いたり、煮たり‥
毎日、毎日その繰り返し‥
食事の支度は命あるものから命を奪い、分解して、他の命を繋げるためのものなのに、台所でのおしゃべりは不思議な親密さに包まれている。

残酷なのになんだかあったかい気持ちにさせられるんだよな。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水に在らず

台所でおしゃべりした記憶を解体して意味を消す。
食べる、すなわち消化の本質はそこにあるんじゃないのかなって思います。
そして、解体した記憶が血となって身体中を巡り、肉となり新しい記憶を生成させる。

手放して 与えられ 手放して 与えられる
ただその繰り返し。

生きるってこういうことなのかしら?

THANK YOU
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