夏のTOTO COFFEE２回目。
５時前に京橋川へ到着。北東の空が青くなりはじめている。
なんとなく今日の場所を定めて、連れてきた鉄瓶で白湯を作る。
夏の夜は湿度が高くて重たい空気だけど、夜明けと共にその空気が一変して澄み切ってくる。
植物達が目覚めた合図だと私は勝手に思っている。
その澄み切った空気に呼応して鳥が目を覚まし、空が明るくなるにつれて虫達も起きてくる。
今日の５時から一時間弱の間に繰り広げられたドラマ。
私は呼吸にフォーカス。
当たり前のことなのに、身体の空気を吐ききって、新しい空気を頂くことは簡単なようで難しい。
愛していますと言いながら吐いて、ありがとうと言って吸うようにしているけど、意識すると身体は硬くなって、呼吸できなくなってしまうから無理せずにやっている。
少しでも記憶が再生されて、今のことではないことを考えると感情が湧き上がって呼吸どころではなくなってくる。
おそらく、1日の大半を今ではない場所に置いて、呼吸を忘れて生きているんだろうな。
呼吸方法はその時によってやり方は変わる。
今日は鼻から吐いて鼻から吸った。空っぽになるまで吐けたなって時はお腹がぺたんこになって睾丸がおへそに引き寄せられていく。きちんと吐けると意識しなくても自然に新しい空気は入ってくる。
ああ、空気おいしいな‥
呼吸に集中すると、思考が出来なくなるから感情も湧き上がってこなくなる。
そんな時、心の中はとても静かな海のようだ。
この静かな海を起点としていたら、日中の自分の心の中がいかに変化に富んでいるか（今から逸脱しているということ）がよく分かる。
出来たと思った次の瞬間、もう呼吸を忘れていたりする。
呼吸はマスターするものとかではなくて、絶え間なく続いていく自分とのおしゃべりだ。
自分という人生における最重要人物が自分であることを忘れないために今日も呼吸をしよう。
