昨夜はめぐさんに誘われて映画「君たちはどう生きるか」を観に行った。
自分だったら下の世界から出ていかないかも‥なんて思いながら観た。
それにしてもキリコさん素敵だったな。
余韻に浸る間もなく、台所という、圧倒的な現実の舞台に戻ったけど‥
朝ごはんはタラコを焼いておむすびにした。エノキのお味噌汁をつけて。食後にコーヒーと小豆。
お昼はマルちゃんがタラコのおむすびを気に入ったから、再び登場。
夕ごはんは鶏肉とトマトの春雨和え、ツルムラサキの和物、お味噌汁。
私のグルテンフリー宣言によって麺類が登場する機会が激減したので、代わりにはならないけど春雨をよく使う。
ツルムラサキはモロヘイヤの代わりに連れて帰った。我が家はネバネバしたものが大好き。
ほうれん草に似た味で美味しかったな。
その日にしか出会えない食材達とおしゃべりしながら、切ったり、混ぜたり、焼いたり、煮たり‥
毎日、毎日その繰り返し‥
食事の支度は命あるものから命を奪い、分解して、他の命を繋げるためのものなのに、台所でのおしゃべりは不思議な親密さに包まれている。
残酷なのになんだかあったかい気持ちにさせられるんだよな。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水に在らず
台所でおしゃべりした記憶を解体して意味を消す。
食べる、すなわち消化の本質はそこにあるんじゃないのかなって思います。
そして、解体した記憶が血となって身体中を巡り、肉となり新しい記憶を生成させる。
手放して 与えられ 手放して 与えられる
ただその繰り返し。
生きるってこういうことなのかしら?